歩くときの悪い姿勢と腕の振り方

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歩くときの自分の姿勢を確かめる

自分では気づかなくても、悪い姿勢で歩いている人は多いです。
窓ガラスやショーウインドウなどに自分の歩いている姿を映して確かめてみてください。

3つの悪い歩き方の姿勢

  1. 速く歩こうとして腰から上の上半身が前に倒れかかっている姿勢
  2. 気持ちだけがはやり、足は早く地面につきますが、歩幅が広がりません。
    しかも上半身が前に倒れかかって、体が硬くなっているため、全身の血液の流れも悪くなっています。

  3. 肥満体の人に見られる歩き方で、上半身を後ろに反らし、顎を出した姿勢
  4. 体の重心が後方に移動するため、体のバランスがとりにくく、余計な力が入り、スムーズに歩くことができません。
    お相撲さんが歩いている姿を想像すれば分かるように、上半身を後ろに反らして歩いています。
    これは、上半身の重さが腰やひざに直接かからないようにするため、足だけで歩こうとするためです。
    これでは、ひざがまっすぐに伸びず、歩幅が狭くなって歩くスピードも遅くなってしまいます。

  5. 猫背と肩こり
  6. 日本人に多い症状が肩こりです。
    欧米では、肩こりという言葉すらありませんから、日本人特有の症状ともいえます。
    ほとんどの日本人は肩を落として背を丸め、ひざを伸ばしきらずに歩いています。
    なぜかというと、姿勢が悪いのです。

    頭は体重の10%もの重さがあります。
    この重い頭を支えながら、筋肉(僧帽筋)は同時に肩甲骨を介して腕を引き上げています。
    このようにふだんから酷使されている筋肉に、背中を丸めた前傾姿勢をとると、乳酸などの疲労物質が溜まってきます。
    それが、肩こりです。

こうした肩こりや猫背を治すには、背すじを伸ばして歩くのが一番、自然と正しい姿勢で歩けるようになります。

腕の振り方

スピードをあげて歩くには腕の振りが大切です。

ふだん歩いているときは、自然に両腕を交互に振っていますが、これは体のバランスをとるためです。

腕の振りには次のことに留意します。

  • ひじを直角に曲げる。
  • 肩の力を抜き、腕を振ったときに肩が上にあがらないようにする。
  • 手のひらは力を入れないで軽く握っておく。
  • 腕を前に振るとき、握った手が体の前の中心線を越えないようにする。
  • (右腕は右の前方に、左腕は左胸の前方に)

足の着地のしかたと蹴り方

基本‥つま先で蹴って、かかとから着地する。

かかとから着地したと同時に、後ろ足の親指で地面を強く蹴って、着地をした前足に腰からグイッと体重を乗せます。

足の裏全体でペタペタと着地をする歩き方は、前に踏み出したひざが十分に伸びません。
歩幅が狭くなり、速度をあげて歩こうとすると上下にピョコピョコ跳ねるようになってしまうので注意が必要です。

<今回の内容を振り返ってみましょう。>

  1. 歩くときの自分の姿勢を確かめる
  2. 自分では気づかなくても、悪い姿勢で歩いている人は多いです。

  3. 3つの悪い歩き方の姿勢
  4. 1.上半身が前に倒れかかる姿勢
    2.上半身を後ろに反らし、顎を出した姿勢
    3.猫背と肩こり

  5. 腕の振り方
  6. 歩いているときは、自然に両腕を交互に振っていますが、これは体のバランスをとるためです。

  7. 足の着地のしかたと蹴り方
  8. かかとから着地したと同時に、後ろ足の親指で地面を強く蹴って、着地をした前足に腰からグイッと体重を乗せます。

あとがき

ふだん近隣の川の土手をウォーキングしているのですが、途中にあるビルのガラスに映る自分の姿を見るようにしています。
すると、自分の姿勢が前傾姿勢になっていたり、猫背になっていたり。

ガラスは自分の写し鏡

「あれ?こんな姿勢で歩いているんだな‥」

ときどき、自分の姿勢を見るように心がけています。

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