
疲れが残って体がだるい、イライラと落ち着かない。頭痛や吐き気がする‥。
原因がわからない病気
具合が悪いのに、病院で検査をしても異常はみつかりません。
こうした原因がはっきりしない症状に、自律神経失調症があります。
この自律神経失調症とは、どのような病気なのでしょうか。
自律神経は、知覚や意思に関係なく、内臓や血圧、呼吸や排泄などの働きを自動的に調節している神経です。
この神経には日中に活発に働く交感神経と、夜間に働いて昼間の活動で消耗したものをもとへ戻そうとする副交感神経とがあります。
通常、この二つの神経はシーソーのように互いにバランスを保っています。
ところが、深夜まで置きていたり、人間関係でストレスが溜まったりして、のバランスが崩れ、血液の流れが悪くなって、内臓や血圧、排泄などの働きが低下するのです。
ウォーキングで疲れをとる
原因が自律神経失調症と思われるときは、血液の流れを正常にする方法があります。
そこで、おすすめしたいのが、ウォーキングです。それも、大股で歩く速足歩きです。
両腕を大きく振るだけで自然と大股になるので、深呼吸してから歩き始めます。
酸素を多量に取り入れるので、血液の流れが体のすみずみに行き渡ります。
まず、自律神経のバランスに自信がない人は、心身ともにリラックスする必要があります。
そのためには、交通量の多い道路は避けて、車の少ない公園や住宅街などを歩くようにしましょう。
自律神経失調症でなくても、最近増えているのが、うつ病です。
毎日大股歩きしていると、脳からエンドルフィンが分泌され、うつ病が治るといわれています。
運動をしないと骨はどんどん弱くなる
運動をしないで骨に圧力をかけないでいると、骨はどんどん弱くなっていきます。
この端的な例が宇宙飛行士です。
長時間無重力状態で骨に圧力が加わらないため、骨がもろくなってしまうのです。
骨の成分となるミネラル類を十分に体内に取り入れても、血液循環がうまくいっていなかったり、新しい成分を取り込んで古くなった成分を排泄する骨の新陳代謝の働きが衰えたりしていれば、ミネラル類がどんどん流れ出して骨粗鬆症になってしまいます。
骨粗鬆症は、ひざや腰の関節痛となって現れることが多いため、歩くことの苦痛を訴える人がいます。
しかし、歩かないでいると、いっそう骨粗鬆症は進行してしまうので、最初は歩ける範囲内で始めて徐々に距離を延ばしていくようにします。
しだいに足腰を支えている太ももやふくらはぎ、腰の筋肉が発達してきて、ひざや腰の関節の痛みが和らいできます。
二人の実例でわかること
Aさんは70歳になります。毎朝30~40分のウォーキングと昼間は植木の手入れなどをしていました。
ある日、植木鉢をもって階段を下りようとしたとき、過って階段を踏み外して右下肢を骨折してしまいました。
下肢の骨折は治りにくく、お年寄りの場合は完治が難しいのです。
Aさんが入院した部屋にBさん(45歳)がほぼ同じ位置の下肢骨折で入院しており、ギブスをつけていました。
BさんはAさんより3日ほど早い入院ですし、45歳という若さがあります。
誰しもBさんのほうが速く治ると思っていました。Bさんは仕事が忙しく運動をする暇もなかったといいます。
結果は、70歳のAさんのほうの骨折がどんどん治り始め、Bさんより速く骨が癒着してギブスがはずされ、4週間で退院してしまいました。
45歳のBさんは、そのときまだギブスをつけて入院中でした。
このように、いつも運動していると、骨にカルシウムがたくさん蓄積され、骨折も速く治るのです。
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- ウォーキングで疲れをとる
- 運動をしないと骨はどんどん弱くなる
- 二人の実例でわかること
原因がはっきりしない症状に、自律神経失調症があります。
ウォーキングで血液の流れを正常にする。
骨が弱くなる端的な例が宇宙飛行士です。
ふだんウォーキングをしているAさんと多忙で運動をしていなかったBさんとの比較例です。
あとがき
筆者の家族が病で入院していたときのお話です。
ある日、一見、元気そうな老人Cさんが入院してきました。
当然Cさんは病気の治療のために入室されたのですが、
趣味もなく、トイレ以外はほとんど動きませんでした。
ご家族はシーツ替えをしたり、専用の毛布を持参したりと、いたれりつくせりです。
すると、病気回復のための入院のはずが、Cさんはほとんど動こうとせず、ご家族にされるがまま、ほとんど動こうとしません。
日毎に元気がなくなってきたのです。
同室の患者さんなので、重病とは思われなかったのですが、Cさんは、ほとんど寝たきりになっていきました。
こちらの家族が退院したので、その後のCさんの様子はわかりません。
しかし、気力だけでも元気そうにしている方がいいですね。
日毎、元気がなくなってきたCさんは、それだけで、回復が遅くなると思いました。