
歩いている時に、ふと気がついた。
「アレ?なんでみんな追い越していくのだろう・・・」
いつのまにか、自分の歩くスピードが遅くなっていたのです。
自分の足サイズよりゆるい靴やサンダルを履くと、ある障害に近づいています。
無意識に行動している恐ろしい歩き方
靴が脱げないように、足指を持ち上げて靴を支えています。
これが、“浮き指”です。
そうしているうちに、知らず知らずに
カカトと足指の付け根部分の2点で着地して歩くので、指が使われなくなってきます。
靴が脱げないように、指が靴の中で踏ん張っているので、
指は歩くために使われず、靴を支えるためだけに使われています。
実は、この症状に気がついている人は意外と少ないです。
無意識に指を浮かせて曲げているので、5年~10年ぐらいこの形で歩いていると、指を使わない歩き方が定着してしまいます。
一応、歩幅くらいは前に進むのですが、スピードはほとんどありません。
若い人でも背中も丸まってくるので、歩く姿はまるで老人のようです。
外反母趾になってしまう歩き方がある
●歩いているとき足の指を上に曲げ、靴にあてながら歩いている
これは、「浮き指」といわれています。
なぜこの歩き方をしているのかというと、
履いているハイヒールやパンプスが脱げてしまいそうになるからなんです。
なぜこの歩き方をしないと靴が脱げそうになってしまうのでしょう。
それは親指から小指にわたってある
足裏の靭帯の機能が衰えてしまっているからなんです。
浮き指の怖さ
足の指を使わないで立ったり歩いたりしていませんか?“浮き指”の人が増えています。
“浮き指”は、重心がかかとにかかっていて、足の指に力が入りにくくなっている状態のまま、歩いています。
足裏の靭帯の機能が衰えてしまってくると、親指に体重をかけても踏ん張れなくなってしまいます。
それで、自然と足の指を上に曲げ、
靴が脱げないように指をあてがいながら歩くようになってしまうのです。
これが浮き指です。
また、親指の踏ん張りもできなくなるので、
親指は徐々にかかる力に負けて小指の方に曲がってしまうというわけです。
つまり、外反母趾に近づいてしまいます。
ハイヒールの場合も同じ表情が・・
ハイヒールの前足部分は極端に靴先の幅が狭くなっている場合が多く、
また、ヒールの高さで前足が靴の先端部分に滑り落ちる可能性もあります。
これでは靴の中で指は動かず、
足指を使って歩くことをいつの間にか忘れてしまい、下記のような外反母趾への道ができてしまうのです。
ハイヒールを履く
↓
足指の先端が滑り落ちないように指で踏ん張って歩く
↓
浮き指
↓
足指で蹴らずに歩く
↓
開張足
↓
外反母趾
スリッパの場合も・・
スリッパはハイヒールとは逆にカカト部分が低くなります。
ところが、スリッパの構造上、カカトがついてこないので、いつもすり足になります。
カカトと足指の付け根が同時に着地するようなペンギン歩きとなり、
この場合も歩行に指は使わずじまいなんですね。
幅の広い靴の場合も・・
また、外反母趾になると、指が靴にぶつかって痛いので、
サンダルや幅の広い靴を履くという人がいます。
しかし、幅の広い靴は、ぶかぶかの靴=ゆるい靴なので、靴の中で足が遊んでしまいます。
そして、足が靴の中で遊ばないようにと、指で必死に踏ん張って足を支えるんです。
とても疲れますよね。
疲れないためにも、歩き方や履物を改めなければなりません。
足を疲れにくくするために
足に合わない靴を履いていると、足が靴に合わせようとして、踏ん張ります。
そして、疲れを溜めながら、歩いているのです。
足が疲れないためには、靴やサンダルも、足の甲や指先に押さえがあって、カカトをホールドしてくれるものがいいし、
ふだん履く室内履きも、なるべく足にフィットしたものがいいのです。
足にフィットしている靴や履物は、履いていることさえ、忘れさせてくれます。
指を使わない歩き方の恐怖
歩き方にかかわる項目を下記にまとめてみました。
あなたの歩き方で、当てはまるものはありますか?
■次の10項目の中に、いくつありましたか?
① ペンギンのように足裏全体でペタペタした歩き方をする。
② 雨の日に歩くと跳ね上げでふくらはぎがよく濡れる。
③ 歩くとすぐ疲れを感じ、歩行スピードも遅い。
④ 何もない所でもつまずくことがよくある。
⑤ 目を閉じて片足で立つと少しも立っていられない。
⑥ 靴底のつま先からよく擦り減る。
⑦ 靴下の親指部分が最初に穴が開く。
⑧ 手足の指が凍りそうに感じるくらい、いつも冷たい。
⑨ すねの外側部分が張りやすく、疲れを感じる。
⑩ 足の指がつる。指を力強く丸めるだけでつってしまう。
もし、3つ以上当てはまったら、
あなたは外反母趾や浮き指などの足の障害予備軍です。
また、上記の項目は、そのまま項目の内容につながっていますので、気になる方はクリックして内容を把握することができるようになっています。
- 無意識に行動している恐ろしい歩き方
- 外反母趾になってしまう歩き方がある
- 浮き指の怖さ
- ハイヒールの場合も同じ表情が・・
- スリッパの場合も・・
- 幅の広い靴の場合も・・
- 足を疲れにくくするために
- 指を使わない歩き方の恐怖
靴が脱げないように、足指を持ち上げて靴を支えています。
歩いているとき足の指を上に曲げ、靴にあてながら歩いている。
重心がかかとにかかっていて、足の指に力が入りにくくなっている状態のまま、歩いています。
ヒールの高さで前足が靴の先端部分に滑り落ちる可能性があり、靴の中で指は動きません。
スリッパの構造上、カカトがついてこないので、いつもすり足になります。
ゆるい靴は、足が靴の中で遊ばないようにと、指で必死に踏ん張って足を支えます。
足が疲れないためには、履物は足にフィットしたものがいいのです。
足指を使わないで指の付け根で歩いている。
あとがき
意外に思うかもしれませんが、
外反母趾になって、足指の骨が出っぱっていても、足にぴったりフィットしている靴は指が痛くありません。
さらに嬉しいことに、歩いているときの疲れが全然違うんです。
自分の足にぴったりな靴がどんなに足に優しいか、実感しますよ。