
違和感があるのに、足の異常だと思っていない
あなたの足は幅広ではありませんか?
“開張足”って呼ばれる足の変形は、
足が扇型に広がったようになっている。
足の裏に土踏まずがあるよね。それが内アーチ、
そのほかに外アーチ、横アーチ
合わせて3本のアーチが足裏にはあるの。
足裏の面積は体の表面積のたった1%ぐらいしかないのに、
この3本のアーチ状になったものが、
地面からのダイレクトな衝撃を防ぐクッションになったり、
体重を逃がしながら分散させるポンプになったり、
体を前に運ぶための前進力になったり、
人間が歩行する上で欠かせない機能をもっているんだよ。
それぞれ、かかと、親指、小指という3つの接地点を結んだラインで、
ちょうど足の裏に大きな三角形が描かれると考えればいい。
この3つの接地点で体重を支える構造は、
地面を歩いてきた人間にとって、
体の土台を安定させるためにベストな仕組なんだ。
<アーチが崩れるとどうなる?>
この大切な3本のアーチが崩れたらどうなってしまうのだろう?
足裏のアーチがなくなってしまったら・・・
足裏のクッション機能がなくなる
↓
歩くたびに全身に衝撃がダイレクトに伝わる
↓
足が疲れる
↓
ちょっとした距離でもタクシーなどを使うようになり、歩かなくなる
↓
歩かないから、足の筋力が低下する
↓
ますますアーチが落ちていく
↓
アーチが落ちると、足が横に広がったように見える
↓
どんな靴を履いても足にフィットしなくなる
体重をかけた足と、体重がかかっていない時の足、
足の幅が大きく変わる人は、ほとんどの場合、開張足だと思っていい。
開張足とは、横アーチが崩れた状態の足のことだよ。
また、足の裏が疲れやすくて痛くなる。
足指の付け根にタコやウオノメができている。
こういう人も、開張足になっている場合が多い。
<タコやウオノメの原因>
運動不足や幅広の靴ばかり履いていて
足裏のアーチが伸びきっていると、
衝撃や重さが身体にズシンと伝わってくるので、
皮膚は身体を守る防御反応として厚くなっていくんだ。
それがマメやタコ、ウオノメになっていく。
つまり、身体にひびく衝撃がタコやウオノメの原因なんだね。
さらに、筋肉や関節に衝撃が伝われば、
足首、ひざ、腰などに痛みも出てくるということになる。
これだけでも恐ろしいことなのに、
今、足がべたーっと広がっている開張足の状態は、
外反母趾やハンマートゥといった指や関節部分の変形へと
広がっていくと考えられているんだね。
今までは大丈夫だった靴が窮屈に感じられるようになったら、
足が広がり始める開張足の警告サイン。
また、足のムクミで窮屈に感じる場合もあるけれど、
もし、ムクミならば午前と午後とか、体調など周期的に感じ方が変わるはず。
同じ時間帯で比較して、窮屈になったと感じたならば、
絶対に広い靴に変えようとしてはダメだよ。
広い靴=楽な靴という単純なお勧めをしている靴がとても多い。
しかし、広い靴に変えれば、変えた分だけ足はさらに広がり、
次第に外反母趾やハンマートウへ移行していくんだよ。
にっくきは開張足!!!
足先がしゃもじみたいにびろーんとのびる人もいるらしい‥‥
開張足になる足は、たいてい指の力が低下しています。
指を使って歩けなくなると、体が指の力不足をかばいだし、
腰痛や足の裏をいためることになる。
横アーチで体重をささえられなくなると、
体重が指の付け根付近にもかかる。
その結果、指の付け根付近が曲がり、
外反母趾につながっていく。
ぎょぎょぎょ! ・・・おお恐ろしや!!
しかし、怖がってばかりはいられない!
立ち向かわなければ!!