
ハイヒールは外反母趾の直接の原因ではないと言われています。
しかし、外反母趾の人にとって、ハイヒールは歩きやすい靴でしょうか。
ハイヒールは外反母趾の原因の一つですか?
ハイヒールを履いている人で、外反母趾ではないという人もいます。
しかし、そうであっても、「ハイヒールは外反母趾の原因ではない」と言いきることもできません。
あるサイトに載っていた実験論文では、
ローヒールとハイヒールを履いたときの足裏にかかる負荷を計測する実験
(『Foot & Ankle International.1996』)の様子が書かれていました。
ローヒールとハイヒールの比較
足裏にかかる負荷を計測する実験によると、
ハイヒールの場合は、ローヒールに比べて足の前方にかかる負荷が増え、後ろの方にかかる負荷が減っています。
<ハイヒールの場合>
ローヒールよりも、足の前の部分では負荷の移動が、より内側の前足部と親指に向かって移動しているという
実験結果にたどりついています。
つまり前足の内側部分に、より大きな衝撃がかかったということです。
このように大きな衝撃が前足の内側にかかるということは、
ハイヒールを履くことが
外反母趾の症状の悪化につながるのではないか、という結論を導き出すこともこともできるのです。
しかし、これだけではハイヒールが外反母趾の原因であると断定できないことは
この実験論文の著者にも書いています。
しかし、いずれにしても、ハイヒールの方が前足の内側部分に大きな衝撃がかかることは確かです。
あとは、個人の好みということになるのでしょうか。
<あとがき>
スニーカーを履き始めて数年あまり、足に意識を集中することなく歩けるのはスニーカーのおかげです。
それに比べて、パーティーのためにハイヒールを履いて外出しても、家に帰ると体はグッタリ、足はジンジンしています。
このことから考えられるのは、外反母趾の足には、ハイヒールはあまりオススメできないと思うのです。
しかし、これは私個人の感想です。
ドレスにはハイヒールがお似合いですから。