幅広の靴を履くと開張足になる危険がある

kaichousoku

開張足ってどんな足の状態か、ご存知ですか?
その字のとおり、足の幅が平べったく見えると、
開張足を疑ってもいいかもしれません。

親指の付け根から、小指の付け根にかけては靭帯が走っています。
この靭帯が正常であれば、靭帯が弓になって足を支えてくれる(横アーチ)のですか・・・。

この「横アーチ」は、靭帯がゆるむと、体重に勝てなくなり、
アーチの弓状になっている状態を保てなくなってきます。


 

靭帯がゆるむのは何故?

靭帯がゆるむ原因は、

  • 運動不足による筋力の低下
  • 加齢による筋力の低下
  •  
    そして‥‥幅が広すぎる靴を履くことによる、圧バランスの変化なんです。

    悲しいことに、靭帯がゆるんだ足に、体重の負荷が加わると、足はぺちゃんと押しつぶされます。
    押しつぶされた足は、横に広がっていきます。

    すると、靴の内側に指が当たるため、痛みを感じ、幅広の靴を買うようになります。
    横アーチがつぶれると、足がどんどん横に広がっていきます。

    幅が広すぎる靴は、まったくいいことありません。一番あぶないのは、幅の広い靴を履くことです」
    と、靴屋のシューフィッターさんは言われます。

    habahiro-kutsu

    開張足とは

    開張足とは、踏み付け部分の横アーチが崩れ、足の幅が広くなってしまう前足部の変形のことです。

    あまり聞いたことはないと思いますが、意外と多い足の悩みです。

    主に足指の間で横アーチのつながり強度が弱くなったり、ハイヒールを履いた時の前足部に過度な負担をかけ続けることで引き起こされます。

    怖いのは、扁平足と開張足が同時に進行し続けると、外反母趾に進行したり、疼痛が生じることがあります。

    扁平足は重症化しない限りは痛みを感じないのですが、開張足の場合は、わかりやすいサインがあります。

    開張足のサインとは

    長時間歩いていると、人差し指と中指の付け根あたりが痛くなります。
    もしくは、タコやマメができます。
    これがサインです。

    ヒールを履いて痛くなるのは、履いている靴のせいです。
    40歳以上の半数近くの人は、開張足気味になってくると、ヒール高を下げても、痛みやタコ・マメの症状が改善しにくくなります。

    そして、50代後半になると、ヒールのない靴を履いても痛くなり、ヒールなんてもう履かないという状態になります。
    こうなると問題は、靴ではなく足が原因ということになります。

    いつも履いている靴が、横幅がきつくなり、痛くなる

    開張足では足の幅が広がります。

    スニーカー等ではそれほど問題ないのですが、パンプスの場合、アーチが崩れることによって、踏み付け部の厚みが薄くなったうえに幅も広がるので、今までちょうと良かったお気に入りの靴も、「幅はきついし、前滑りする」という、2重苦の靴に変わってしまいます。


     

    足裏アーチの低下が開張足になる

    足の甲の部分が「ベタッ」と開いてしまうのは開張足
    その原因は足裏にあるバネの役割をしているアーチの低下でした。

    アーチの低下を引き起こす原因は次のようなものでした。

    1. 足の筋力低下
    2. 靭帯のゆるみ
    3. ゆるい靴の選択

     
    上記の原因がさらにどうなるかというと、

    開張足から外反母趾へ

    開張足になってしまったら→
    →親指の手前(甲の部分)の骨が外に押し出される→
    →親指の付け根が外に開いていくけど、指先はその場に残る→
    →角度が生まれていく→
    外反母趾のできあがり

    kaichousoku-gaihanboshi

    つまり、指先が内側に入っていくというより、親指の付け根が外に開いていく。

    そして、一度角度ができてしまうと、
    筋肉の引っ張りでどんどん指は内側に持って行かれてしまう。

    靴を履いた時の足の痛みに悩むあなたへ

    足の痛みや、トラブルには必ず原因がある。
    自分だけの思い込みで、先延ばしにしないように気を付けてください。

    では、今のあなたの足に良い靴を選んでみましょう。

    ★外反母趾予防の靴選び1
    靴の底や土踏まずの部分がしっかりしている靴を選ぶ。
    出来るだけひもで調節できる靴を選ぶ。

    靴は足の甲までぐるっと一周サポートが必要です。
    上の部分がゴムなどで柔らかいと、せっかく下からサポートしても足が不安定になるのでNGです。

    ★外反母趾予防の靴選び2
    サイズを慎重に選ぶ。
    外反母趾予備軍は、大人だけではありません。

    特に子どもの靴に関して「どうせ大きくなるから」と、大きめの靴を選ぶのはもってのほか!です。

    靴を選ぶ時に、靴の中のインソールを取り出し、実際に足を乗せてみましょう。
    1cm余裕があったら大きすぎる可能性あり。

    小さいうちから大きめのサイズを履き慣れてしまうと、
    ジャストサイズを履いた時に「小さい」という感覚になってしまいますよ。

    <今回の内容を振り返ってみましょう。>

    1. 靭帯がゆるむのは何故?
    2. 運動不足・加齢による筋力の低下に加え、幅広の靴を履いたことによる圧バランスの変化が原因。

    3. 開張足とは
    4. 踏み付け部分の横アーチが崩れ、足の幅が広くなってしまう前足部の変形です。

    5. 開張足のサイン
    6. 長時間歩くと人差し指と中指の付け根あたりが痛くなるか、タコやマメができる。

    7. いつも履いている靴が、横幅がきつくなり、痛くなる
    8. 踏み付け部の厚みが薄くなったうえに幅も広がる。

    9. 足裏アーチの低下が開張足になる
    10. 足の筋力低下・靭帯のゆるみ・ゆるい靴を履いたことにより足裏のバネが低下する。

    11. 開張足から外反母趾へ
    12. 指先が内側に入っていくというより、親指の付け根が外に開いていく。

    13. 靴を履いた時の足の痛みに悩むあなたへ
    14. 足の痛みや、トラブルには必ず原因がある。
      今のあなたの足に良い靴を選んでみましょう。

    <あとがき>

    私が子供の頃、親は「どうせ足は大きく成長するのだから」と5ミリ大きめの靴を選んでいました。

    いずれ成長が止まるのに、「ピッタリの靴は、きつくなる」と、ずーっとゆるめの靴を履き、
    靴をズルズルと引きずって歩いていました。

    なんてかっこ悪いんでしょう!
    それに、かけっこはいつもビリでした。
    一生懸命走っているのに「なぜ、速く走れないの?」と、悲しんでいました。

    その原因が靴のサイズとは!
    裸足で走っているなら何の問題もなかったのですが、校庭は石ころだらけ・・

    私が通った小学校は朝礼の前に必ず「石拾い」という時間がありました。
    それほど小石が多かったのですね。

    今では懐かしい思い出となっています。

    スポンサーリンク

関連記事

ページ上部へ戻る