
足の成長期は子どもの頃のこと。
子どもの頃は成長するので、小さい靴はいずれ足が窮屈になります。
そこで、大きめの靴を履いていました。
ところが、足の成長はすでに止まっているのに
大人になっても大きめの靴を履いている人がいます。
20歳を過ぎても、ひょっとしたらまだ成長するかもしれないと、実際の足サイズより大きめの靴を履いていることって結構あるんです。
大きい靴を履いて、なぜよくないのですか?
「大は小を兼ねる」っていうじゃないですか。
実際のサイズより大きい靴や小さい靴で足指が変形してくる?
「靴に関しては、『大は小を兼ねる』は当てはまりません」
と、靴屋のシューフィッターさん。
大きい靴を履くことによる問題は、靴の中で起こる足の前すべりがあるってこと!
靴を履いても、つま先には若干の空間があります。
この空間のことを「捨て寸」と呼びます。
たとえば革靴の場合だと、「捨て寸」は1センチから2センチ程度あるんです。
特にパンプスやハイヒールの場合、靴自体に傾斜があり、歩くことで前方向に力が加わり、靴の中で足が前にすべっていくことがあります。
靴の中で足の前すべりがあるとどうなる?
★靴の「捨て寸」の部分に指が入り込み、靴の内側に指があたり痛くなります。
★靴はつま先に近づくほど細くなっているので、歩くたびにその細い箇所に
足の指が入り込み、靴の中で指が/\の形に変形し、きつく感じます。
★靴の中で指が折れ曲がり、いわゆるハンマートゥという状態になるんです。
※ハンマートゥとは?:
足の指が折れ曲がったままの状態になります。
関節の背が靴にあたり、摩擦でたこができたり、指の腹に魚の目ができたりします。
痛くても程度が軽い場合は放置しがちですが、症状が進むと骨にまでハンマートゥの影響が出てしまうようになります。
名前の通り、ハンマー(Hammer)とは金槌の意味。
歩くたびに靴の中のつま先がハンマーで打たれているみたいになりますから。
最初はちぢこまった指を押して真っ直ぐにすることが出来ますが、時期が経過するとそれもできなくなるそうです。
足指が曲がったまま真っ直ぐにならなくなったら、指の力の入れ具合にも影響が出てきます。
あなたの足は大丈夫?
調べてみましょう。
足がハンマートゥになっているか調べる簡単な方法
床に裸足で立って、足の裏の前部に体重をかけてみよう。
足の指の第2関節の部分でくの字に曲がったら、ハンマートゥの可能性が大です。
ハンマートゥにならないためにも、その原因を考えてみましょう。いくつかありそうです。
ハンマートゥの原因
- 大きい靴を履いている。
- 大きい靴だけではなく、小さい靴を履いていてもよくない。
大きすぎる靴を履くとどうなるか:
靴の中でどうしても足に余裕が出てしまい、靴が脱げそうになるので、歩くたびに指をくの字に曲げて靴の中で踏ん張ってしまいます。
そのため、指が曲がったままの習慣がつきます。
小さめの靴を履くとどうなるか:
足の指が窮屈になって、靴の中で指が折れ曲がった状態になる。
つまり、靴は大きすぎても小さすぎてもいけないんです。
サイズが合わない靴は疲れる靴
そもそも大きいサイズなので、かかとで靴をホールドできない
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歩くと靴が脱げそうになる
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靴の中の指でつっぱって脱げないように支えるため指が疲れる
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足の指がつりそうな予感!
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その結果、ひざを曲げて歩く「カクカク歩き」(姿勢が悪くなってお年寄りに見える)や
足を前にスライドさせる「ペタペタ歩き」になる
大きい靴も小さい靴も、足への弊害は数多いのです。
- 大きい靴を履いて、なぜよくないのですか?
- 靴の中で足の前すべりがあるとどうなる?
- ハンマートゥとは?
- 足がハンマートゥになっているか調べる簡単な方法
- ハンマートゥの原因
- サイズが合わない靴は疲れる靴
大きい靴を履くと、靴の中で足が前にすべっていくことがあります。
靴の「捨て寸」の部分に指が入り込み、靴の内側に指があたり痛くなります。
足の指が折れ曲がったままの状態です。
足の裏の前部に体重をかけてみよう。
大きい靴だけではなく、小さい靴を履いていてもよくない。
靴が脱げないように指で支えようとするため指が疲れる
あとがき
サイズの合わない靴を履いていると、足がとても疲れます。
「早く靴を脱いで裸足になりたい!」と思います。
足が「靴が合ってない」と叫んで救いを求めているんです。
その逆で、足のサイズと合う靴は、靴を履いているのを忘れるくらいになります。
あなたも、靴を履いているのに「靴を意識しない」で歩きたいですよね。